株式会社 AnZog代表取締役 黒川直樹

「本物志向」って食えない……

今から数年前のフリーランス時代、30代の終わりにあった実感です。とにかく経済的に厳しかった。理想を追って、一つの仕事に時間をかけるほど、ワーキングプアに近づき、成果・フィードバックの量は比例しない。

悔しい。妥協したくない。でも、苦しい。

行き詰まりを変えたのが「地域密着」と「仲間と組む」スタイルです。

私は地域おこし協力隊の3年間で、多可町(兵庫県)の事業者さん・生産者さんを取材し、「繰り返し使えるコンテンツ」をひたすら制作。この間、弊社共同代表の寺川に出会い、自身に欠けた性格や能力、拡張するには厳しい領域を自覚し、ブラッシュアップする契機を得られました。

痛感したのは、「できないこと、足らないところは、出来る人、持っている人に頼ればいい」ということ。それにより「自分の役割が明確になり、集中することでスキルも洗練される」。
プロとの密なコミュニケーションの成果も絶大でした。「不足していた分野にどう光を当て、なにを学ぶべきか? なんてクリアに把握されることか……」 ―― 専門家の影響力!

弊社、株式会社AnZogは「地域密着・伴走型のコンサル&クリエイティブ」を掲げていますが、私自身のこうした体験にも根ざします。
ぜひ、クライアントさんにもご実感いただきたい。笑顔になってほしい……!

その他、弊社の傾向や強みを簡潔に ――

・都市部からの移住者であり、地方に可能性を感じる
・地域おこし協力隊として自治体に雇用された経験がある
・自治体と民間のハブとしての役務から、それぞれの力学や強み、弱みを痛感した
・地域のネットワークとつながらせてもらったり、交渉したりしてきた
・昨今、隆盛の「映え」一辺倒な情報発信は好みではない
・本質に挑み、本物を活かし、ビジネスの成果を得たい人を応援したくなる
・魅力的な原石やとがったサービスの種を見つけると、妄想がどんどんふくらむ
・ご本人が「いや、普通だし。なんも特別じゃないし」とおっしゃるスキルやサービスを、勝手に磨きたくなる
・ついつい、やらないでもいいところまで仕事してしまう
・仲間と一緒にあがっていきたい人に共感がある
・お世話になった地域に、成果を還元したい人を後押ししたくなる
・サービスのパッケージ売りや自動化など、不労所得への関心がとても薄い
・とにかくフットワークが軽い
・知らない場所に行きたくて仕事をしている面がある
・知っている場所を深掘りし、知らなかったことを見つけたくなる
・ついつい、笑わせにかかるところがある
・呑みだすと長い
・言わない約束を守れる
・なんにせよサッカーが好き

プロフィール

1979年生まれ。東京都小平市出身。
学生時代、友人にもらったPCにADOBEのソフトがあったことから、グラフィックデザインに着手。同じ時期、執筆と写真撮影を始めた。
その後デザイン、取材・ライティング、WEB運営、撮影など制作シーンで役務。
コロナ禍、「深い取材・深い制作」を志し、兵庫県多可町に移住。地域おこし協力隊として町の情報を取材・発信。3年間で約500人に会い、200件以上の案件を制作。移住施策のラッピングバス企画・デザインやローカルメディア運営などを行った。
ヒットした仕事は、ふるさと納税の返礼品撮影。ブツ撮りを担当した神戸ビーフのページにアクセスが殺到し、寄付額が100倍に。
モットーは「人の話を割らない」。丁寧なヒアリングと事前準備を心がける。
2023年4月、株式会社AnZogを設立。代表取締役に就任。